今日は筆についてお話しします。
会員さんたちの筆の扱いを見て思わず書きたくなりました。
「みんな!もっと筆を大切に扱って〜!」
水彩は水に溶けるので水彩用筆はそんなにめちゃくちゃな扱いは見受けられませんが、
アクリルや特に油絵の筆の扱いを見ているとひどい〜。あんまりひどい扱いだとあっという間に痛みますから注意です。
筆っていいものだと結構お値段高いはずです。できれば長く使っていきたいものですね。
そんな私も16歳の頃に買った油絵の筆を今でも使っております。もう30年です。
だいぶんオンボロですがまだ現役です。このパサパサが必要になる時があるんですよ、嘘みたいだけど。
さて、まず、アクリルですが、早く乾くので、アクリル用筆は使っている時の注意が必要です。ボ〜っとして筆をそのままにしているとあっという間に固まって、はいさようなら、になってしまいます。
なので使っている最中は特に注意してください。また、描き終わった後も筆の中までよく洗ってよくふいておきましょう。ベタベタなままだとこれまた痛みます。
油絵の筆は、基本筆洗液で洗いますが、筆洗液にも種類があります。
使っているときの筆洗油(主に石油系)、使い終わってからのもの(リンスが入っている)、絵の具が固まってしまったとき用(水性筆洗液)など色々ありますので、またアトリエで聞いてください。
すぐ使う場合は筆洗油で洗って使いますが、しばらく使わないのならばちゃんと洗った方が筆が長持ちします。
洗う前はついている絵の具を取り除けるだけ取り除き、
その後筆洗油でよく洗いますが、強く擦り付けないように。
その後石鹸とぬるま湯で筆の中までもみ洗いし、よく拭いて、横にして乾かすと筆が傷みにくいです。
筆にはナイロン筆、たぬきの毛の筆、豚の毛の筆、などなどいろんな筆があります。
筆一つ変えるだけで表現が変わったりします。
持ち主のくせが出てきて、この筆じゃないとあの表現ができないんだ!なんてものもあります。
自分の手の代わりの筆です。どうぞ皆さん、大切に使ってくださいね。